AWSサミット2024 Day2レポート

6/21(金)に初めてのAWSサミットの行って来たのでどんな感じだったかレポート。

半分くらいはその場で思った事をスマホで書いてるので文章は荒め。

8:45分位に受付を済ませて入場。

行く時間が早すぎたのかそこまで人もいないでスムーズに入れた。

受付を済ませると

  • 入場票
  • 基調講演の指定席
  • お弁当チケット
  • 謎イヤホン
  • モーニングドリンク

がもらえた。

基調講演開始の10時までブースエリアは開放されないし、イベントも何も無いのでもらった指定席で待つことに。

なんかこういうイベントだし勝手にほぼ男性しか来てなさそうだなと思っていたのだが、案外女性も多く来ていて驚いた。

自分の知ってる周辺には男性エンジニアしかいないのだが、どこに生息しているんだろう。

席に行くと入場特典のクッションが置いてあった。

これからたくさんのセッションを視聴するであろうユーザーへのお尻の配慮が行き届いてて◎

しかも半分に縛れる紐もくっ付いていて枕にもできる神仕様なので会社に持って行って活用することにする。

このまま待つのも暇だなーと思っていたらステージにDJが出てきてなんかいい感じにバイブスが上がる音楽を流してくれた。

スクリーンには世界各国の都市や風景の映像が流れていて、なんか我々AWSがこの世界のインフラを支配してまっせ的な隠れたメッセージ性を勘繰ってしまいつつ、講演の時間が迫るとQueenのwe will rock youに合わせてDJが更にバイブスを上げ始めた。

(Queen好きの自分としては結構テンション上がった)

椅子には日米同時翻訳が聞けるレシーバーが付いてた。

受付でもらった謎イヤホンはこの音声を聴く用だったらしい。

この後英語のスピーカーが登壇して翻訳を聞こうとしたらどう足掻いても電源が入らなかったのでスライドを見てこんな事言ってる気がするな?と推測しながら聞いてた。

基調講演が始まって結構推されていたのが最近サービスとして追加されたAmazon Bedrockだった。

Bedrockは一般に公開されている好きなAIモデルを使ってユーザー独自のAIアプリケーションの基盤が構築できるサービスらしい。

基調講演以外でもブースの至る所でこのBedrockを組み込んだAIアプリが見られた。

あとはAmazon SageMakerも推されてた。

個人的にJR東海のリニア新幹線でAWSのAI系サービスが活用されている事例が印象深かった。

こういう他社のアーキテクチャ構成を見るのは純粋に参考になるし面白かった。

リニア新幹線は運転に完全システム制御の自動運転を搭載したハイテクな乗り物らしく、その裏側でSageMakerが使われているそう。

新幹線は通常の電車と違い人間が操縦してるそうで、それを機械学習による異常検知で無人化するソリューションを実現したらしい。

全体的に基調講演はこんな感じで生成AI系サービスの活用事例が色々紹介されてた。

講演の最後に「高度に発達した技術は魔法と区別がつかない」と言うどこかで聞いた様な名言をオマージュした文言がバーンとスクリーンに映し出されてなんかテンション上がった。

エンジニアはみんな魔法使いだったんだなー。

講演が終わったところでお腹すいたのでお弁当をもらった。まいせんのサンドイッチもらった

まいせんを食べようと一旦エントランスを出ると壁に文化祭のノリみたいな寄せ書きコーナーがあった。

日立システムズの文字がいいポジション取ってて目が行っちゃう

お昼食べたのでブースコーナーにきた。

モビリティショーとかみたいな感じで各社の製品を紹介するブースが乱立していて、各々どんな感じでAWSを活用しているか紹介してた。

企業以外にもAWS側がデモとして構築したサービスの活用事例毎にブースを用意したりしてた。

人もめっちゃ多く、最大手とはいえクラウドサービスのイベントにここまで人が集まるのは単純にすごいなーと思った。

人が集まるのはやっぱりそれだけユーザーコミュニティが大きい事の現れだし、ITの世界は基本的に長いものには巻かれた方が幸せになれるので頼もしい気持ちになった。

そして多くのブースでノベルティグッズを配ってた。

モビリティショーでも同じようなノリでノベルティグッズ配りまくってたけど、こういうイベント系はどれだけ多くの人に立ち止まってもらって自社の製品をアピールできるかの場所なので物で釣るのは賢い作戦だと思う。

こちらも食べ物やら、ステッカーやらグッズやらたくさんもらえて嬉しいし、企業としても物で釣る事で罪悪感無く話を聞いてもらえたり、会社名などの個人情報を含んだアンケートも効率よく集めることができてwin-winである。

エンジニアはIT企業のノベルティグッズのためならめんどくさい個人情報入力が必須のアンケートくらい簡単に渡してしまう性質があり、企業ブースに立ってるスタッフさんも多くが現役のエンジニアなので、それをよく理解している。自分も例外ではない。

地味に一番嬉しかったのはエンジニアがこの世で一番信頼している技術ブログだと噂のDeveloper IOを運営しているclass methodさんのスマホストラップ。

(Developer IOで公開されている技術記事40000記事の半分はAWS関連らしい)

写真は撮り忘れたがAWS認定資格を持った人がだけが入場できるラウンジがあるらしいので行ってきた。

なんでも行くと持っている資格に応じた認定ステッカーが受付でもらえるらしい。

外からラウンジ内が見えるのだが、みんな机の上に当たり前の様に認定ステッカーを複数展開しており加えてPCを開いて何か黒い画面を操作をしているので強者感がすごい。

自分が認定証明書を見せて受付していると偶然横で

「おめでとうございます!全冠です!」

と言われてスタッフさん一同から拍手を受けている人が二人もいた。

(全冠=AWS認定資格の全12種類を全て合格してる人)

SAAのたった一冠だけでイキってた自分が恥ずかしくなったので早々にラウンジを後にしつつ、世の中にはもっと努力している人が結構いるんだなと人の上に人を作られた想いになった。

本当は各エリアで開かれる講演を聞き回る予定だったのだが、思ったより各出展ブースの規模が大きく回りきれる気がしなかったので先にブース巡りをして、残った時間で講演を聴くムーブに切り替えた。

聞き逃した講演は後でアーカイブ視聴できるので気にしない。

行ったところ全て紹介するとキリがないので一部だけ紹介。

色々回って特に印象に残ったのはAWSのスタッフさんがデモで作っていた「**AWSサービスと生成AIで音楽を作って楽しもう」**のブース。

画面の動きは開発者様のXに上がってるので是非見てみて頂きたい。

UI上でどんな音楽を作成したいかを数クリックで選択して、作成のAPIを実行するとすぐに指定した感じの音楽を生成してくれるというもので、曲のイメージに合ったジャケット画像もついでに作成してくれる気の利いた設計。

視覚的なイメージも加わる事で音楽も一層立体感が出る。(気がする)

ここでもBedrockとSageMakerが使われている。

構成図の一番上のBedrockではUIでの選択に応じたプロンプトを英語で自動生成してくれて、画面に出力してくれる。

そのプロンプトをSageMakerと別のBedrockに投げる事で音楽とジャケット画像を生成する仕組みらしい。

正直その生成のプロセスや仕組みは抽象化されていて自分ではうまく分からなかったが、活用として純粋に面白いし、案外シンプルな構成で楽しいアプリが作れるんだなと勉強になったので是非自分もチャレンジしてみたいと思った。

講演で面白かったものも紹介。

最近大規模なサイバー攻撃を受けて縮小営業中のドワンゴさんの講演を見てきた。

会場は隙間スペースにも立ち見の人が大勢入っていて盛況で会場に入れず音漏れを聞いてる人もいたらしく、それこそニコ生のプレミアム会員と一般会員の縮図みたいな感じになってた。

例のサイバー攻撃からの復旧についての近況や現状についての話があるかもしれない、など皆思ってそう。(自分もそう思って予約入れたが、その後も特に新情報はなかった。公式サイトを見てくれとのこと)

講演に入る前にまずスピーカーから今回のサイバー攻撃による営業縮小についての謝罪があり、なぜか被害者であるはずのドワンゴさんが責任を引き受けてユーザーに謝るという大人の対応を見せた所、会場から自然と拍手が起こって何とも言えぬ心地いい一体感があった。

きっとこの場にいる人全員が一日も早いサービスの復旧を願っての拍手だったのでしょう。

内容についてはアーカイブで見れるのでここでは適当にざっくりの紹介にして譲ろうと思う。

講演の内容は2016年から運用していた純度100%オンプレの動画配信基盤を2024年3月にAWSへ完全移行した体験事例を紹介するものだった。

旧基盤の問題に下記の3つがあったらしい。

開発の難しさ

主要サービスである動画と生放送などを同じリポジトリで管理していた事による高い疎結合からくる煩雑さ

運用の難しさ

  • 大量のホストをオンプレで手動管理する手間
  • 複雑な更新手順

オンプレであることによる制約

  • 機材などを自前で用意している関係上、突発的な負荷が発生した場合に現状の機材キャパシティ以上のスケーリングができない
  • 逆に負荷が少ない場合、既に手元にある機材を十分に活用できず機材使用率が非効率になる

特にオンプレである事による制約はユーザーのUXにも結構大きな影響を与えていて、ニコニコ動画には紀元前からピークタイム時に一般会員は画質の解像度を360pまで制限されるエコノミータイムと言う謎仕様が存在したが、理由はそこから来ていたらしく目から鱗だった。

このエコノミータイムは2024年3月1日に廃止されており、これはクラウド化によってトラフィック量に応じたオートスケーリングが可能になった事で実現できたらしい。いい話

その他にも新基盤の詳しいアーキテクチャ図など面白い内容がたくさんあったので、詳しく知りたい人はアーカイブを見てほしい


以上、2024年AWSサミット Day2レポートでした。

基本的にやはりホットな生成AI系サービスを絡めた講演、出し物が多く本当に魔法を見てる様な楽しい内容ばかりでした。

初めて行ったのですが想像以上にお祭り感があってわくわくしましたし、また来年も行きたいと思えるイベントでした。