2021年1月1日からこのブログを開設して1年経ちました。
今回は一応節目という事で、改めてこの技術ブログを1年続けてみての感想や成果を振り返って記録として残してみようと思います。
結論から言うと、やってみてよかったなという結論になりましたので、どうして僕がそう思ったのか最後まで読んでみてもらえればと思います。
当ブログの今の状態を赤裸々に書いているので、これから技術ブログを始めてみようと考えている方の参考になれば嬉しいです。
目次
運営成果
まずはざっとこのブログ1年間の運営成果を記載してみます。
そのあとそれぞれの項目を少し自己分析を混ぜながら深堀りしてみようと思います。
- 総アクセス数:22364PV
- 総投稿記事数:52記事
- 収益(2021年10月から収益化):約2,000円
総アクセス数
1年通じての総合アクセス数は22364PVとなりました。
ありがたいことに基本的にはずっと右肩上がりでアクセスが推移して行って、最終的に1年後には月間PVが4000ほどになっています。
アクセス数の推移と内訳は下記の通りです。
月 | PV数 |
1月 | 103 |
2月 | 85 |
3月 | 136 |
4月 | 287 |
5月 | 686 |
6月 | 1448 |
7月 | 2311 |
8月 | 2640 |
9月 | 3255 |
10月 | 3671 |
11月 | 3672 |
12月 | 4070 |
月間PVが先月より下がったのは2月のみで、あとの月は全て先月を上回った感じになりました。
やはり開設して間もない頃はSEO的にもGoogleからの評価が低くあまり検索結果に反映されていないのと、単純に記事数が少ないのが関係していて微々たるアクセスしかないですね。
よくブログ記事は投稿してから3ヶ月後にようやく正当に評価されるみたいな事をよく言われますが、それがやはりこのアクセス推移にもよく現れていると感じます。
2月はそもそもの日付が少なかったりするのでPVは下がりがちですね。
4月のPV数が3月に比べて2倍以上になっていますが、このタイミングでやっと1月に書いた記事がSEO的に評価されてそこから検索流入が多少増えたという事だと思います。
あとはそこから記事数が増えるにあたってPV数も比例して増えて行った結果になりました。
それから10月と11月のPV数が1しか違いが無いという停滞状態で個人的に面白い結果になっていますが、これはおそらく記事投稿数が7月が2、8月が1であることが関係しているのではないかと思います。
この頃は個人開発の方が楽しくなってしまってブログ更新が疎かになっていた時期だったと記憶してますが、それが3ヶ月後の10月,11月にしっかり反映されているのでやっぱり数字は嘘つかないなと改めて感じました。
他に気になった点としてはアクセス経路の内訳を見るとほとんどが検索エンジンからの流入だったので今年はそれ以外、例えばSNSからの流入が増える様にTwitterでの活動などをもっと積極的にやっていこうかなと思いました。
総投稿記事数
この1年間で投稿した記事数は50記事という事になりました。
正直この数字は他の技術ブロガー様方と比べると結構少ない方だと思います。
しかもその52記事の中には「SQLで複数レコードを一度にINSERTする方法」の様な雑なメモ書き程度の記事も含まれているので、ある程度文字数のしっかり書いてあって質のいい記事は30記事程度だと思われます。
ただその30記事の文字数は記述されているコードを抜いても平均4000~5000文字とそれなりにボリュームがあるのでいくつかGoogle検索で上位に表示されたり、SEO1位を取ったりしてそれなりに評価してもらっている印象です。
この結果から分かるのはブログは記事数が全てではないという事だと思います。
ブログ始めたての頃はとにかく記事を毎日投稿しなきゃ的な発想になると思うのですが、そればかり意識して肝心な中身が薄ければ読者はすぐに読むのを辞めてしまいますし、SEO的にも良くないです。
記事数は一つの指標に過ぎず大切なのは読者の悩みを解決できたかという事だと思うので、今後も投稿頻度は少なめでも良いから質の良い記事を上げていく、もしくは頻繁に過去記事をリライトをする事を心がけようと改めて思わされた結果になりました。
ちなみにですがこのブログの記事で一番アクセスが多いジャンルが「Flutter」で、月間PVの半分以上を占めています。
あとは意外にも個人的に絶対に伸びないであろうと思っていた「Vim」関連の記事が多くアクセスを集めていました。
Vimmer勢力の大きさに驚きつつ、何が読まれるか分からないものだなと勉強になりました。
Vimって何?と思った方は「【Vim】今から始めるNeoVimのインストール方法とプラグイン管理のやり方!」で解説しているので良ければ参考にしてみてください。
【Vim】今から始めるNeoVimのインストール方法とプラグイン管理のやり方!収益
みなさんが一番気になっているであろう収益ですが、これに関しては僕は2021年10月からやっと収益化をし始めたのであまり参考にならないかもしれません。
当初この技術ブログを開設した時はブログを収益化しようとは全然思っていなかったのでGoogleアドセンスやASPの知識が無かったですし、知識のアウトプットだけできればいいや程度に考えていました。
ただある時「レンタルサーバー代くらいは回収したいなー」と下心を持ってしまい、ノリでとりあえずGoogleアドセンスの審査を受けてみた結果審査が通ってしまったのでそのまま収益化をし始めました。
そんな経緯で3ヶ月広告やアフィリエイトリンクを貼ってみて収益は約2000円という結果になりました。
内訳としてはGoogleアドセンスが約1600円、ASPのアフィリエイト報酬が約400円です。
見てもらって分かる通り正直あんまり稼げていないです。
ちなみに分からない方向けに余談ですがこの2つの収益モデルを軽く説明すると下記です。
収益源 | 報酬モデル | 特徴 |
Googleアドセンス | クリック報酬型 | ・サイト内に貼られている広告をクリックすると報酬が発生 ・報酬発生の条件が簡単なので一回クリックされても報酬は雀の涙程度 ・貼られている広告の種類によって報酬単価が変わる ・貼られている広告の種類は読者の過去の検索結果によって変化する |
ASP (いわゆるアフィリエイト) | 成果報酬型 | ・自分がサイト内で紹介したURLからその商品が売れると報酬が発生 ・読者に商品を買ってもらわないと報酬が発生しないが、売れればその価格の数%が入ってくる ・扱う商品によって報酬単価が変わる |
3ヶ月広告を付けてみて分かったのは、技術ブログにおいてはアドセンス広告は不向きであるという事です。
この記事を読んでいただいている読者の方はおそらくエンジニアの方や、プログラミングに興味がある方だと思うのですが、そういった「比較的ITリテラシーが高い」読者は不用意に広告をクリックしたがらない傾向にあります。
僕も正直思い返せば他の個人ブログ様のページを見ていても広告をクリックした事はほとんど無かった様な気がしています。
逆にASPを利用したアフィリエイトは技術ブログに向いていると感じます。
エンジニアであれば他のエンジニアが普段参考にしている技術書や、saas、サービス等を紹介する記事が上がっていれば同業者としてはとても気になると思いますし、その様な方々は自己投資にはお金を惜しまない傾向が強い様に思います。
なのでこれから技術ブログでいっぱい収益欲しいと考えている方は
- アドセンス広告はエンジニアからはあまりクリックされない
- アフィリエイトで紹介できる商品、サービスはたくさんあるからそっちで攻めた方が効率いい
だけ覚えて帰ってもらえたらいんじゃないかなーと思います。
技術ブログのメリット
ここからは僕が技術ブログをやってみて感じた具体的なメリットを掘り下げます。
メリットは正直数え切れないほどあるのですが、今回は特に嬉しい点をピックアップして3つ紹介しようと思います。
- 思考が整理される
- 学習が習慣化できる
- ポートフォリオになる
思考が整理される
これはよく色んな所で言われているので分かっている方も多いと思いますが、技術ブログというよりはアウトプット全般についてのメリットです。
人間やはりインプットだけしかしないと、実は分かっていない箇所を分かった気になって曖昧な解釈で知識を習得しがちです。
これはあまり学習において効率はよく無いのは分かると思います。
アウトプットはそのインプットした情報を頭の中で明確に言語化して吐き出す作業です。
言語化して吐き出す事によってインプットした知識や思考が整理されて記憶定着の効率を高める事ができます。
そしてエンジニアやプログラミング初学者の方にとって一番効率が良いアウトプット方法が技術ブログだと僕は思います。
技術ブログは通常のアウトプットに加えて文字で人に分かりやすく伝えなければならないという工程を含んでいます。
この人に伝える(教える)行為が知識の定着に最も効果がある手法なのは結構有名な話ですよね。
僕は技術ブログを始めてから記事にした技術の事はすごく記憶に残って忘れにくくなりましたし、少し調べればすぐに概要を思い出す事ができる様になりました。
- ブログでアウトプットすることで知識や思考が整理されて効率よく記憶定着できる
- 思考が整理されることで学習した内容が記憶に残り忘れにくくなる
学習が習慣化できる
技術ブログを続ける事によって自然と学習が習慣化されていくのも大きなメリットだと思います。
記事を書くには
- 新しい知識をインプットする
- 文字に起こしてアウトプットする
の一連の動作が必要です。
日々の学習が習慣になっていない方でもブログを更新するという目的があれば、何かしら学習してインプットを貯めなければと自然と考える様になると思います。
実際僕もこの技術ブログを始める前は業務外で学習するモチベーションは低かったですし、何事も追い込まれないと行動できない性格なので学習の習慣なんて全然できていませんでした。
「このままではまずい..」と思いやらざるを得ない環境が欲しくてブログを作った結果、何とか学習の習慣を作る事ができて1年間続けてこれました。
この実体験からも学習の習慣が作れなくて困っている方は是非技術ブログをはじめてみるのをおすすめします。
余談ですが技術ブログ以外で勉強の習慣を作る方法としては、王道に「音楽を聞く」のもおすすめです。
プログラミングと音楽については「【徹底考察】プログラミングをしながら音楽を聞くのはあり?なし?【結論:全然ありです】」で詳しく解説しているので良ければ参考にしてみてください。
【徹底考察】プログラミングをしながら音楽を聞くのはあり?なし?【結論:全然ありです】- まずはやらざるを得ない環境を作ってみる
- 記事を更新するというモチベーションによって自然と学習の習慣が身につく
ポートフォリオになる
これはこれからエンジニアに就職や転職をしようと考えている方に嬉しいメリットです。
意外と知られていないみたいなのですが、技術ブログは就職、転職する際の成果物やポートフォリオとしても最適です。
エンジニアはよく一生勉強し続ける職業と言われますが、本当にその通りで今のIT技術の進歩は目まぐるしいので常に勉強をしていないとすぐにトレンドに乗り遅れてしまいます。
そんな世の中ですから、世の中のIT企業は「業務外で勝手に勉強をし続けられる人材」を常に求めています。
技術ブログは自分がそんな人材であることを証明できる最高のポートフォリオなのです。
技術力が低かったとしても、技術ブログを長く書いていればそれだけ努力を継続できる人という付加価値をつけることができます。
その結果ポテンシャル採用で内定をもらえる事も十分可能だと思います。
特にエンジニアへの転職をする際には何かしら自分で開発したアプリの成果物が必須になってくると思いますが、おすすめなのは成果物開発の過程で詰まった箇所や、使った技術を記事にしておく事です。
それによって実質ポートフォリオを2つ用意できている事になるので他の人との差別化にもなりかつ、学習した知識の定着にも繋がって良いことしかないです。
例にもれず僕もエンジニアへ転職する際に成果物のアプリを開発しましたが、その時一緒に技術ブログ始めておけばよかったと後悔しているのでまさに今成果物作りをしている方はこの機会に始めてみるのがおすすめです。
- 技術ブログはエンジニア就職、転職する際の強力なポートフォリオになる
- 成果物の開発と同時並行でブログ運営していくのがおすすめ
技術ブログのデメリット
ここからは技術ブログを始めて感じたデメリットについても深堀りしておこうと思います。
正直デメリットはメリットと比較すると微々たるものですがこの様な面もあると認識してもらえると良いと思います。
- 個人開発をする時間が減る
- 維持費がかかる
個人開発をする時間が減る
技術ブログを書いていると当然ですが個人開発する時間が少なくなってしまいます。
アプリ開発の基本は短期集中でいかにモチベーションを下げずにリリースまで持っていけるかが非常に重要なのでこのデメリットは大きいです。
個人的にはブログと個人開発の割合は1:1が理想だと考えています。
ただ楽しさを求めるのであれば個人開発をずっと続けていた方がいいのは分かるのですが、そこを何とか少しの時間でもいいのでブログ執筆に充ててみるのがおすすめです。
僕も正直記事を書くよりも個人開発でコードを書いている方が好きですが、そこは自分のスキルアップと積み重ねのためと割り切ってやってますね。
維持費がかかる
これはWordPressで技術ブログを作る場合のみに当てはまるデメリットですが、多少運営していくのに維持費が発生します。
主に
- レンタルサーバー代
- 独自ドメイン代
の2つが必要になってきますが、これら合わせて一ヶ月に約1000円程です。
レンタルサーバーのスペックを落とせばもっと安く済ませる事もできます。
正直月1000円以上のリターンは確実にあるので、このデメリットも割り切って払ってしまうのがおすすめです。
ここにもしWordPressの有料テーマも購入する場合は約10000円程追加で加算されてきますが、始めたての頃はそこまで必須ではないですし、今すぐでなくてもいつでも購入できます。
僕もブログ始めて10ヶ月目までずっと無料テーマでやってましたが不便だった点は特に何も無かったです。
今後の改善点とまとめ
ここまで2021年に技術ブログを運営してきた結果&自己分析と技術ブログをやるメリット、デメリットを書いてきました。
冒頭でも触れましたが、結論としては「やってみてよかったな」と思ったので今後も習慣として続けていこうと思っています。
この記事を読んで「技術ブログやってみようかな」と思ってもらえる方が少しでも増えれば嬉しいです。
ちなみに僕も今使っていておすすめのレンタルサーバーは「エックスサーバー」なので良ければリンクから飛んでみてください。
最後に自己分析で考えた事を踏まえて2022年に改善していきたい点を挙げてみます。
- 検索エンジンからの流入だけではなく、SNS等他の経路からのアクセスを獲得する
- 質の良い記事をもっと増やす
- 記事数だけにとらわれず、定期的に過去記事を手直ししたりリライトしたりする
明確な改善点が見つかったので今後はこの辺りを意識してブログ運営やっていこうと思います。
長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。
2022年もブログ更新ゆるくやっていきますので今年も「徒然なるままに技術」をよろしくお願いします!